330〜500万円の太陽光発電をやめて、EcoFlow+自作架台で太陽光発電にして2年経過しての感想

我が家では、太陽光パネルとEcoFlowのポータブル電源を組み合わせて、家庭内の一部の電力を太陽光発電で賄っています。

導入してから約2年。

天気の良い日には、1日あたり4~6kWh程度の発電をしてくれます。

発電した電力は売電するのではなく、防犯カメラ、ネットワーク機器、サーバー、PCなど、24時間動き続けている機器に優先的に使っています。

東京電力の「スマートライフS」を契約している我が家では、エコキュートを利用する同程度の家庭と比較して、月によっては電気代を2~5割程度抑えられているという実感があります。

そして何より面白いのが、「このサーバー、太陽光で動いてます」と言えることです。

今回は、なぜ普通の太陽光発電システムを導入せず、EcoFlowを使ったちょっと変わった構成にしたのか、実際にどうやって作ったのか、そして約2年間使ってみてどうだったのかを書いてみます。


1.そもそも、なぜEcoFlowを導入することになったのか

最初からEcoFlowを買おうと思っていたわけではありません。むしろ最初は、普通に太陽光発電システムを検討していました。

太陽光発電の見積もりを大量に取ってみた

複数の業者から見積もりを取りました。

内容としては、

  • 太陽光パネル:4~5kW程度
  • 蓄電池:10kWh前後
  • 屋根への太陽光パネル設置
  • 系統連系
  • 各種工事

といった構成です。

金額は業者によって差がありますが、ざっくり言えば最安値で330万円前後。高いところでは600万弱でした。

さらにDR補助金や自治体の補助金を利用できるという説明でした。しかし、ここで一つ気になる問題がありました。

我が家は1981年頃の耐震基準を丁度満たすか満たさないかという住宅で、自治体の方にも「1981年6月以降の新耐震基準の建物」と記載があったのですが、各業者ともにそれについては触れず、一般例として補助金を提示していました。

複数の業者に聞いても、特に築年数を問われることもなく、「補助金出ますよ」という説明が中心でした。

「もし申請してダメだった場合は?」と聞いても、明確にリスクを説明してくれる業者はなく、下手すると「申請してもらえたらラッキーです」などの回答でした。

もちろん、本当に補助金が出る可能性はあります。

ただ、補助金が出る前提で330万円の設備を契約するのは、ちょっと怖い。そう考えるようになりました。


2.もう一つ気になったのが「屋根」

補助金以上に気になったのが、太陽光パネルを屋根に載せることでした。

一般的な住宅用太陽光発電では、屋根に架台を固定します。

もちろん、防水処理はきちんと施工されます。

雨漏りなどが発生した場合の保証もあります。

ただ、個人的には別の問題が気になりました。

20~30年後、屋根はどうなっているのか?

太陽光パネル自体は長期間使えます。

しかし、その間に住宅の屋根も劣化します。

例えば20~30年後、

「そろそろ屋根を張り替えよう」

となった場合、太陽光パネルの架台をどうするのでしょうか。

最初に設置した架台を避けながら新しい固定箇所を作るのか。

一度取り外して、屋根を張り替えてから再設置するのか。

その頃には架台やネジなども経年劣化しているでしょう。

そして何より、屋根に穴を開けた状態を何十年も維持することになります。

もちろん、きちんと施工すれば問題ないのでしょう。

ただ、自分で家を管理する立場として考えると、「屋根に穴を開けない方法はないのか?」という疑問が残りました。

※瓦屋根やガルバリウム鋼板は屋根に穴を開けない工法があります。残念ながらうちはそうではありませんでしたが。

住宅の屋根の張り替えは、場合によっては200万円前後になることもあります。太陽光発電で15年かけて250万円分の電気代を削減できたとしても、その後に屋根の修繕で200万円。それでは、太陽光発電設備そのものの費用対効果を考えるのが難しくなります。

もちろん、実際の屋根寿命や工法、保証条件によって事情は大きく異なります。これはあくまで、私が自宅への導入を検討した際に感じた問題です。

3.業者の見積もりを見ながら考えたこと

太陽光発電の見積もりを何社も見ていると、当然ながら、「一体、この金額の内訳はどうなっているんだ?」という疑問も出てきます。もちろん、業者側にも、

  • 営業費
  • 設計費
  • 現場調査
  • 人件費
  • 工事費
  • 保証対応
  • 保険
  • 不具合対応
  • 会社としての利益

など、さまざまなコストがあります。

そのため、単純に「材料費との差額=業者の利益」と考えることはできません。ただ、素人目線で見ても、「自分でできるところまでやれば、かなり安くなるのでは?」とは感じました。

特に、「もし仮に、複数件施工して1件トラブルが起きる可能性があるなら、その保証リスクも含めて全体の価格に乗せる」というビジネスモデルになるのは当然です。

一方で、自分の家だけを自分で管理するのであれば、そのリスクを自分で引き受ける代わりに、設備を安く構築するという選択肢もあります。

そこで、「だったら、屋根を使わなければいいじゃないか」という考えになりました。

4.ソーラーカーポートも考えた。でも、これも違う

次に考えたのがソーラーカーポートです。これは屋根に載せないので、かなり魅力的です。しかし、ソーラーカーポートは、

  • カーポート本体
  • 基礎
  • 柱
  • 屋根
  • パネル
  • 電気工事

まで必要になります。

「太陽光発電のためにカーポートを新設する」という目的になってしまうと、これもそれなりの金額になります。我が家の場合、「車庫を作りたいわけではない」ので、これも却下。

5.そこで「おひさまエコキュート」が候補になった

ここまで検討して、唯一、「これは結構合理的だな。しかも価格もこなれている」と思ったのが、おひさまエコキュートでした。

当時検討した構成では、

  • エコキュート
  • 太陽光パネル:約2kW
  • 蓄電池なし
  • 昼間に太陽光でお湯を沸かす
  • 余った電力は売電

という仕組みです。

これは非常に合理的です。エコキュートは大量のお湯を作りますが、昼間に太陽光が発電しているのであれば、「夜に買った電気でお湯を作るより、昼間の太陽光で作ればいい」わけです。

ただし、ここでも最後まで残った問題が。屋根に太陽光パネルを載せること。でした。結局、これも導入を見送りました。

6.だったら、自分で架台を作ればいい

ここで発想を変えました。

「太陽光発電システムを買う」のではなく、太陽光パネルを自分で設置して、必要な部分だけ電気工事士にお願いすればいい。そう考えました。

例えば単管パイプで簡単な屋根や架台を作り、その上に太陽光パネルを載せる。これなら、

  • 屋根を傷つけない
  • 将来撤去できる
  • パネル交換が簡単
  • 架台の修理も自分でできる
  • 必要なところだけ業者に頼める

というメリットがあります。

そして次に必要なのが、太陽光パネルの電気を、普通の100V電源として使える仕組みです。そこで候補になったのが、災害用として販売されている大型ポータブル電源でした。

7.EcoFlow DELTA Proを選んだ

最終的に採用したのが、EcoFlow DELTA Proです。我が家では、太陽光発電を単純に売電するのではなく、「自分の家で発電した電気を、自分の家で使い切る」ことを目的にしました。

DELTA Proには、

  • ソーラー入力
  • AC充電
  • 大容量バッテリー
  • AC出力

があります。

つまり、太陽光 → EcoFlow → 家庭内の機器という構成が作れます。

しかも、このメーカー自体が常時太陽光発電を行い、家全体の電力を賄うことを視野に入れて製品設計しているではありませんか。

8.実際に用意したもの

我が家で使った主な部材はこんな感じです。

部材内容
EcoFlow DELTA Proメインの蓄電・AC出力
拡張バッテリー3.6kWh × 2
太陽光パネル410W × 3枚
パネル合計1,230W
ステンレス製ネジ約20本
ケーブル約30m
EcoFlow接続用ケーブル1式
フレキ管配線保護用
単管パイプ自作架台
その他部材約7万円程度

太陽光パネルは、

410W × 3枚 = 1,230W

です。

パネルはリョクエンのものを使用しました。

価格は当時、約3.5万円 × 3枚 = 約10.5万円でした。

※このメーカー、面白いことに太陽光関係の装置一式を売っています。しかも、オフグリッドの場合は見積もりを取ると電気工事から何からセットでやってくれます。やってもらおうかかなり悩んだのですが、パワコン・蓄電池を日本国内で利用するにあたって認証周りが確認しきれなかったので、今回は見送りました。個人的には日本国内で大手を振って導入できる確証が取れたら、是非お願いしたいと思っています。

9.単管パイプで太陽光パネルの架台を作る

架台は非常にシンプルです。単管パイプを使って四角形の構造物を作りました。3mの単管パイプを購入し、下側を1m程度土中に埋めています。

その上に横方向の単管パイプを渡し、太陽光パネルを固定します。イメージとしては、「屋根を作る」のではなく、「太陽光パネルを載せるための巨大な四角い台」を作る感じです。

パネルはステンレス製のネジなどを使って固定しました。

10.台風対策も考える

この地域で太陽光パネルを設置する以上、台風対策は無視できません。

そこで設置場所は、左右に木がある場所を選びました。この木が、思った以上に防風林として機能しています。もちろん、「木があるから絶対に大丈夫」という話ではありません。

太陽光パネルは大きな風圧を受けるので、架台の強度や固定方法は十分に検討する必要があります。

我が家の場合は、「屋根に穴を開けない代わりに、自分で架台の安全性を管理する」という考え方です。


11.太陽光パネルからEcoFlowまで配線

太陽光パネルを3枚設置したら、EcoFlowまで配線します。

家までの配線は地中に埋設。掘削して、十分な深さを確保したうえで配管を通しています。

配線を露出させないことで、

  • 紫外線による劣化
  • 人が引っ掛ける
  • 草刈りなどによる損傷
  • 雨風

などのリスクを減らしています。電気系統については、自分でできる部分と電気工事士に依頼する部分を分けました。ここは重要なところです。電気工事士の資格が必要な工事は、きちんと有資格者に依頼しています。

12.EcoFlowから各部屋へ「太陽光コンセント」を作った

このシステムの面白いところがここです。

EcoFlowから各部屋へ電線を引きました。

そして、普通のコンセントとは区別できるように、「ソーラー」と表示しています。このコンセントには、

  • ネットワーク機器
  • 防犯カメラ
  • サーバー
  • PC
  • 冷蔵庫
  • その他24時間稼働する機器

などを接続しています。

つまり、「太陽光発電した電気を使う専用系統」を家の中に作ったわけです。

13.なぜ「24時間動いている機器」に使うのか

これは非常に単純な話です。

我が家には、

  • 防犯カメラ
  • PoE機器
  • ルーター
  • スイッチ
  • サーバー
  • NAS
  • その他ネットワーク機器

など、昼も夜も止まらない機器があります。

これらを合計すると、常時150~200W程度の負荷になります。1時間なら150~200Wh。24時間なら、3.6~4.8kWhです。

つまり、「毎日確実に消費する電力」が存在している。ここに太陽光発電を突っ込めば、発電した電気をかなり効率よく自家消費できます。

14.実際、どのくらい発電するのか

我が家の環境では、天気の良い日には、1日4~6kWh程度発電します。

もちろん、

  • 季節
  • 天気
  • 日照時間
  • パネル温度
  • パネルの角度
  • 雲

などによって大きく変わります。毎日同じ発電量になるわけではありません。それでも、晴れた日はかなりの量を発電してくれます。

ご参考までに、2026年7月の電気料金です。10kw以下に収まっている日は天気の良かった日です。

そして、年間で見てみると・・・似た家庭よりもかなり消費電力が低くなっているのがわかるかと思います。

15.毎日200~300円程度の電気代を削減

この電力を家庭内で消費することで、電力会社から購入する電力量を減らせます。

我が家では、感覚として、1日あたり200~300円程度の電気代削減につながっています。

もちろん電気料金単価や季節によって変動するので、これは我が家の環境での概算です。

それでも年間で考えると、

200円 × 365日 = 73,000円

300円 × 365日 = 109,500円

です。

単純計算なら、年間7~11万円程度。約2年間使っているので、かなりの金額になっています。

16.曇りの日も意外と使える

太陽光発電なので、当然ながら曇りの日は発電量(台風等で特に雲が厚くなる日は殆ど発電しない日もありました。本当に極稀にですが)が落ちます。

そんな日はEcoFlowに商用電力からの入力も繋いでいるため、商用電力からパスするーで電力が来ます。つまり、発電量が少ない日は電柱からの電力にノンストップで勝手にEcoFlowが切り替えてくれます。

我が家では東京電力のスマートライフSを契約しているため、深夜帯の電気料金が安くなります。そのため、「バッテリーが夜中まで持てばいい」という考え方ができます。

昼間に太陽光で充電。

↓

常時サーバーやネットワーク機器などが動いて太陽光を消費。

↓

日照量が少ない日は、電気料金が安くなる深夜1時ぐらいに商用電力に切り替わる。

という運用です。

この「電気料金の時間帯」と「蓄電池」を組み合わせられるのが、我が家では結構大きなポイントでした。

17.このシステムを作って良かったこと

実際に約2年間使ってみて、一番良かったのは単純な電気代削減だけではありません。

電気代が下がる

これは当然。

常時150~200W程度消費している機器を太陽光由来の電力で動かせるため、ベースロードの削減効果があります。

災害時のバックアップになる

太陽光パネルと大容量バッテリーがあるので、停電時にも電力を確保できます。

防犯カメラやネットワーク機器などを動かせるのは、災害時にも安心材料になります。

「太陽光で動いている」という満足感

これは意外と大きい。

冷蔵庫で飲み物を冷やして、「このジュース、今日の太陽で冷やしてるんだよな」と思うだけで、ちょっと楽しい。

サーバーを動かしながら、「このサーバー、太陽光発電で動いてます」と言えるのも面白いところです。

在宅ワークについても「太陽光で動いています」です。

屋根を傷つけていない

これも個人的には非常に重要でした。

住宅の屋根は住宅の屋根。太陽光パネルは太陽光パネル。完全に分離しています。将来的にパネルを撤去しても、屋根は元の状態のままです。

18.そして何より「自分で納得できる」

今回のシステムを作って、一番強く感じるのは、「自分で納得できる金額と構成になっている」ということです。

業者から最安で330万円の見積もりをもらったとき、最高値より200万以上安いものの、「本当にこれが必要なのか?」という疑問がありました。

一方、今回のシステムでは、

  • EcoFlow本体+拡張バッテリー:約35万円
  • 太陽光パネル:約10.5万円
  • その他部材:約7万円
  • 工事費:約7万円

合計すると、約60万円です。

もちろん、普通の住宅用太陽光発電とは目的も構成も違います。

4~5kWの太陽光パネルと10kWh前後の蓄電池を載せた系統連系型システムと、1.2kWのパネル+EcoFlowを単純比較することはできません。

それでも、「330万円のシステムを導入する代わりに、60万円程度で自分の家のベースロードを太陽光で賄う」という考え方は、我が家にはかなり合っていました。

19.では、330~600万円という金額は一体何だったのか?

これは今でも少し考えます。もちろん、住宅用太陽光発電には、

  • 屋根への施工
  • 系統連系
  • 電力会社との契約
  • 売電
  • 各種申請
  • 保証
  • 保険
  • 設計
  • 現地調査
  • 人件費
  • 営業費
  • アフターサービス

など、自作システムには存在しないコストがあります。

したがって、「4−5Kwのシステムなら蓄電池ありで、部材費は200〜250万近辺だろうから、500万を超える業者はボッタクリだ」という単純な話ではありません。

ただ、見積もりを何社も比較した結果、「自分でできる部分を自分でやれば、かなり違うのでは?」と感じたのも事実です。

特に、無料見積もり・無料現地調査・営業担当者の人件費なども、最終的にはどこかで回収する必要があります。

10件見積もりを取って1件しか契約されなければ、残り9件の営業コストも、最終的には契約した顧客から回収する必要があります。

これは商売として当然です。

だからこそ、「自分で調べ、自分で設計し、自分で施工できるところは施工する」という選択肢が成立する人なら、全く違うアプローチができるのではないかと思います。

20.将来的にはさらに発展させたい

今回のシステムは、完成形というより、「家庭内マイクログリッドの第一歩」くらいに考えています。

将来的に電力消費量が増えたら、より大容量のEcoFlowや、ソーラー入力がさらに大きくなった後継機に置き換えることもできます。

太陽光パネルを増やすこともできます。

つまり、最初から330万円のシステムを完成させる必要がない。必要になったら少しずつ増やせばいい。

これも自作システムの大きなメリットだと思います。

まとめ

最初は、「太陽光発電を導入しよう」というところから始まりました。

しかし、見積もりを取り、補助金、屋根、防水、将来の屋根修理、施工費、保証などを一つずつ考えていくうちに、「我が家には一般的な太陽光発電システムは必要ないのでは?」という結論になりました。

そこで、

太陽光パネル
↓
EcoFlow
↓
家庭内のベースロード

というシンプルな構成にしました。

約2年間使った現在では、

  • 1日2(曇)~6(晴天)kWh程度発電する
  • 常時150~200W程度の電力を常時起動のカメラ・冷蔵庫などへ回せる
  • 電気代を月によって2~5割程度削減できている
  • 年間では数万円~10万円程度の削減効果
  • 停電時のバックアップになる
  • 屋根を傷つけない
  • 必要に応じて拡張できる
  • 何より、自分で仕組みを理解して管理できる

という環境になりました。

太陽光発電というと、「屋根いっぱいにパネルを載せて、売電する」というイメージがあります。

でも、必ずしもそれだけが太陽光発電ではありません。我が家の場合は、「売るための太陽光」ではなく「自分で使うための太陽光」にしました。

そして今のところ、この選択はかなり気に入っています。

何より、「今日のサーバーの電気、太陽から作りました」と言えるのが、なかなか楽しいのです。

カテゴリー: 太陽光発電 | タグ: , | コメントする

Fire HDをFrigateの常時監視モニターにしてみる

自宅や店舗に防犯カメラを設置して、Frigateで録画・画像解析まで行うようになると、次に欲しくなるのが「常時表示しておく監視画面」です。

Frigateの管理画面はWebブラウザから見ることができますが、監視用にサーバー自身へディスプレイやGUI環境を用意してしまうと、せっかくサーバーをFrigate専用にしているのに、表示処理までサーバーに負担させることになります。

そこで今回は、安価なAmazon Fire HDをFrigate専用の監視モニターとして使う方法を試してみました。

結論から言うと、かなり実用的です。

1.背景・目的

Frigateを防犯カメラシステムとして使っていると、録画だけではなく「今、カメラに何が映っているのか」を常に見ていたくなります。

特に店舗や自宅で防犯カメラを運用していると、「せっかくFrigateを入れたのだから、常時表示しておきたい」という欲求が出てきます。

もちろん、PCや専用モニターを用意して表示する方法もあります。

しかし、Frigateのサーバー自身でWebブラウザを起動して表示するとなると、当然ながらサーバー側にも追加の負荷がかかります。

そこで、

  • iPhone
  • iPad
  • Androidタブレット
  • Fire HD

など、別の端末にFrigateの画面を表示すればいいのではないかと考えました。ただし、iPadなどを「Frigateを見るだけのモニター」として使うには、少々もったいない。

FrigateはWebブラウザからアクセスできるので、極端な話、必要なのはWebブラウザを起動してFrigateを表示できる端末だけです。

そこで目を付けたのがAmazonのFire HDです。

Fire HDは高性能なタブレットではありません。その代わり価格が安く、消費電力も小さく、Webブラウザも利用できます。

しかも、「画面が焼き付いたら、そのときは買い替えればいい」くらいの価格で入手できることがあります。

高性能なタブレットを買って防犯カメラ専用にするより、安価なFire HDを専用モニターとして割り切る。

今回はこの構成を試してみます。

2.必要なもの

基本的には、以下だけです。

  • Amazon Fire HD 7 / 8 / 10など
  • USB充電器(Fire HD付属品)
  • USBケーブル(Fire HD付属品)
  • Wi-Fi環境(既存環境)
  • Frigateが動作しているサーバー(既存環境)

Fire HDには充電用のUSBケーブル・電源アダプターが付属しているモデルもあるため、基本的には本体を購入すれば始められます。

今回使用したのは、Fire HD 10 第13世代 / Fire OS 8.3.3.8です。

もちろん、Fire HD 7やFire HD 8でも、FrigateのWeb画面を見るという用途であれば同じような使い方ができます。

3.Fire HDの設定

3-1.まず通常の初期設定を行う

Fire HDを通常のタブレットとして初期設定します。

Wi-Fiに接続し、Amazonアカウントなど、通常利用に必要な設定を済ませます。

その後、Silk Browserを起動して、FrigateのWeb画面へアクセスできることを確認します。

例えば、

http://192.168.1.120:8971/

のように、自宅ネットワーク内からFrigateへアクセスできるURLを指定します。

ここまでできれば、すでにFrigateのカメラ映像を見ることができます。

3-2.画面が勝手に消えないようにする

ここが常時監視モニターとして使う上で重要なポイントです。

通常のFire HDは、一定時間操作しないと画面がスリープします。

しかし今回は、何も操作しなくてもずっとカメラ映像を表示しておきたいので、スリープしないようにします。

Fire HDの設定から、

設定 → 端末オプション → 開発者オプション

を開きます。

開発者オプションが表示されていない場合は、まず「Fireタブレットのバージョン情報」から開発者モードを有効にするため、以下の「シリアル番号」を7下位連続タップします。(面白いことをしていますが、開発者オプションを出すので、裏技的なことをするんだなと思ってください。)

「端末オプション」をタップしたあとの下図の「シリアル番号」を7回タップです。

次に、前の画面に戻り、設定 → デバイスオプション → {}開発者オプションへ進みます。

※ここはFire OSのバージョンによって表示が多少異なる場合があります。


3-3.「スリープしない」を有効にする

開発者オプションを開き、「スリープモードにしない」をONにします。

この設定を有効にして、Fire HDをUSBで常時給電しておけば、充電中に画面がスリープするのを防ぐことができます。

今回のFire HD 10では、この設定を確認したところ、USB給電中にスリープしない設定になっていました。

つまり、常時給電+スリープ防止という構成にできます。

3-4.Fire HDをUSBで常時給電する

あとはFire HDをUSB充電器につないでおきます。これで、USB給電 → スリープしない → Frigateの画面を常時表示という状態になります。ここまで設定すれば、Fire HDはほぼ「防犯カメラ専用モニター」です。

4.Frigateを全画面表示する

Silk BrowserでFrigateを開きます。Frigateのカメラ画面へ移動すると、画面上に全画面表示ボタン(下図の右の方にある赤枠部分)があります。これをタップします。

全画面表示すると、Fire HDの画面をほぼそのままカメラ映像として利用できます。

今回の構成では、Fire HD側で無理にブラウザをKiosk化したり、特殊なアプリを導入したりする必要はありませんでした。Silk BrowserでFrigateを開いて、Frigate側の全画面表示を使うだけで十分です。これはかなりシンプルです。

5.Frigate側で監視カメラを9画面にまとめる

Fire HDのようなタブレットでは、PC用の大型モニターほど多くのカメラを表示する必要はありません。

そこでFrigate側で、常時監視したいカメラをまとめたカメラグループを作っておきます。

例えば、

  • 玄関
  • 駐車場
  • 店舗入口
  • レジ
  • 店内
  • 裏口
  • 倉庫
  • 駐車場奥
  • 建物裏

など、特に常時確認したい9台だけをグループにします。Fire HDではこの9画面を常時表示しておき、必要なときだけ個別カメラを拡大して確認する、という使い方ができます。これなら小さなタブレットでも十分に「監視モニター」として機能します。

6.実際に使ってみて

使い物になる?

結論としては、かなり使えます。Fire HDを机や棚などに立てかけておき、Frigateのカメラ画面を表示しておくだけです。

特に「常に細かい映像を監視する」というより、「何か変な動きがあったら気付けるようにしておく」という用途には非常に向いています。

Frigate側で9画面程度にまとめておけば、Fire HDでも十分確認できます。

7.店舗で使う場合、盗難対策は?

これはFire HDの弱点です。

USBケーブル一本で給電しているだけなので、店舗などでお客さんから手が届く場所に置けば、当然ながら持っていかれる可能性があります。そのため、店舗で使うなら、

  • レジの後ろ
  • レジ裏
  • スタッフ側のカウンター
  • 壁面

など、スタッフからは見えるが、お客さんからは簡単に持っていけない場所に設置するのがおすすめです。一方で、Fire HD自体を「防犯設備が設置されています」というアピールとして使うこともできます。

例えばレジの後ろに、「この店舗は防犯カメラで常時監視しています」という状態を目に見える形で作っておけば、それ自体が一定の抑止効果を期待できます。

なお、Fire HDに録画データそのものを保存しているわけではありません。録画データはFrigateサーバー側にあります。そのため、万が一Fire HD自体を持っていかれても、録画データまで一緒に持っていかれるわけではありません。

8.消費電力は?

Fire HDの大きなメリットがここです。PCや大型モニターと比べると、消費電力は非常に小さくできます。

実際の消費電力は使用状況や充電状態によって変わりますが、数W程度の機器として考えられます。

そのため、24時間365日稼働させても電気代はかなり小さい部類です。例えば平均3Wと仮定すると、

3W × 24時間 × 365日 = 26.28kWh/年

となります。電気料金を30円/kWhと仮定しても、約788円/年です。

実際の消費電力や電気料金単価によって変わるため、実測値で計算するのが確実ですが、「常時表示しているモニター」としては、かなり小さい電力で運用できます。

9.Frigate側の処理負荷は増えない?

増えます。

Fire HDからFrigateのWeb画面へアクセスすれば、そのクライアントに対してカメラ映像を配信する必要があるため、当然ながらFrigateサーバー側の処理負荷も多少増えます。

私の環境では、Intel N305を搭載したサーバーでFrigateを運用していますが、Fire HDで常時監視画面を表示した場合、CPU負荷はおおむね数%程度上昇しました。

ただし、これはあくまで私の環境での値です。

カメラの台数、解像度、ストリーム設定、Frigateの構成などによって大きく変わります。

Frigateは、カメラ映像を効率的に扱いながら、

  • リアルタイム録画
  • 画像解析
  • ストレージへの保存
  • Webクライアントへの配信

などを行うため、監視画面を1台追加した程度では、思ったほど負荷が増えないケースもあります。

ただし、すでにFrigateサーバーのCPUやメモリ、GPUなどのリソース使用率が上限に近い場合は注意が必要です。

そのような環境では、常時監視画面を追加するより、必要なときだけFire HDからFrigateを開いて確認するという運用でもいいと思います。

10.Fire HD側の安定性は?

ここは「普通のAndroidタブレット」と同じくらいに考えておいた方がいいです。

24時間365日ずっと電源を入れて表示していると、

  • Silk Browserの調子が悪くなる
  • Webページが固まる
  • Frigateの表示が更新されなくなる
  • Fire HD自体を再起動したくなる

といったことが起こる可能性があります。ただし、Fire HDはあくまで「表示端末」です。調子が悪くなったら、

  1. Silk Browserを再起動
  2. Frigateを再読み込み
  3. Fire HDを再起動

程度で対応できます。録画や画像解析をFire HD側で行っているわけではないので、Fire HDが一時的に止まっても、Frigateサーバー側の録画システムそのものには影響しません。

11.PCブラウザとFire HD、どちらがいい?

どちらにもメリット・デメリットがあります。

端末メリットデメリット
PC・画面が大きい
・マウス・キーボードで操作しやすい
・Frigateの細かい操作がしやすい
・録画データの検索・書き出しがしやすい
・書き出した動画をそのまま扱いやすい

※特に、実際に何か問題が発生して、録画映像を調べたり書き出したりするときはPCの方が圧倒的に使いやすいです。
4Kモニターなどの大画面で多数のカメラを表示すると、その分だけFrigate側の映像配信・処理負荷も増えます。

例えば4×4の16画面を表示する場合、16台分の映像をクライアントへ配信する必要があります。
FireHD・消費電力が小さい
・無音
・場所を選ばない
・Wi-Fiが届けばどこでも置ける
・安価
・専用モニターとして割り切れる
・必要なときに持ち運べる

※特に便利なのが、「監視画面そのものを持ち運べる」ことです。例えば店舗で在庫整理をしているときに、「今、レジにお客さんが来ていないかな?」と思ったら、Fire HDを手元に持っていけばいい。
Wi-Fiが届く範囲であれば、監視画面を移動できます。
・画面が小さい
・タッチ操作なので細かい操作がしにくい
・録画データの検索・書き出しには向いていない
・USBメモリなどへのデータ移動がPCほど簡単ではない
・端末自体を盗まれる可能性がある

※Fire HDはあくまで「見るための端末」と割り切った方がいいでしょう。

12.事故やトラブルが発生したときにも意外と便利

防犯カメラは、何も起きないときには「ただ映像を眺めるだけ」の機械です。

しかし、事故やトラブルが起きたときには一気に重要度が上がります。例えば警察の方が来て、「この時間帯の映像を確認できますか?」となったとします。

そんなとき、Fire HDで、「ちょうどこの時間帯ですね。あ、この辺です」と、その場で映像を確認できます。

その後、本格的な検索や録画データの書き出しが必要になれば、PCからFrigateを操作すればいい。

つまり、

Fire HD = 常時監視・その場で確認する端末

PC = 詳細確認・検索・データ書き出しをする端末

という役割分担ができます。これは実際に運用してみると、かなり便利な構成です。

13.結局、Fire HDを監視モニターにするのはアリなのか?

私は、Frigateの常時監視用としては十分アリだと思います。

Frigateで防犯カメラシステムを構築すると、どうしても、「せっかく作ったんだから、常にカメラを見ていたい」という気持ちが出てきます。

しかし、そのためだけにPCや専用モニターを24時間稼働させるのは少し大げさです。

Fire HDなら、

  • 安い
  • 小さい
  • 消費電力が小さい
  • 無音
  • Wi-Fiで接続できる
  • 持ち運べる
  • 壊れても買い替えやすい

という特徴があります。

特に個人店舗などで使う場合、レジの後ろやレジ裏に置いておくだけでも便利です。

さらに、在庫整理などで一時的にレジから離れる場合でも、Fire HDを手元に持っていけば監視画面を確認できます。

「専用監視モニターを買うほどではないけれど、常にカメラを見ておきたい」

という用途には、かなりちょうどいい端末です。

Fire HDの「性能が低い」は、むしろ今回の用途ではメリットになる

Fire HDは、メモリ容量などを見ると、最新の高性能タブレットとは比べられません。

  • Amazon Prime Videoを見る。
  • Webを少し見る。
  • 簡単なアプリを使う。

そんな用途に向いた端末です。

しかし逆に考えると、

用途を限定してしまえば、その性能で十分

とも言えます。

今回のように、Frigateを表示するだけという用途なら、高性能なiPadやAndroidタブレットを買う必要はありません。安価なFire HDを専用端末として割り切って使う。

こういう「一つの仕事だけをさせる端末」としてFire HDを使うのは、意外と相性が良いと思います。

まとめ

Frigateの防犯カメラシステムを構築したら、ぜひ一度試してみてほしいのが、「Fire HDを常時監視モニターにする」という構成です。

今回の構成では、Fire HD + Silk Browser + Frigateだけで実現できました。

特殊な監視用PCも、専用モニターも必要ありません。

Fire HDをUSBで常時給電し、スリープを防止して、Frigate側で全画面表示。

これだけです。

録画・画像解析・データ保存はFrigateサーバーに任せ、Fire HDは「見ること」に特化させる。

この役割分担にすると、かなりシンプルで安価な防犯カメラシステムを構築できます。

「Frigateを作ったけど、常にカメラを見ていたい」

そんな人には、一度試してみる価値のある構成だと思います。

カテゴリー: 防犯カメラ | タグ: , , | コメントする

1台4000円から。Tapo+Frigateで20台超の防犯カメラシステムを自作する

Frigateというカメラ録画システムと、容易に入手可能なTP-Linkのtapoカメラによる防犯カメラシステムが構築後2年ほど運用し、試行錯誤の末、安定稼働したため、20年ほど前から防犯カメラ工事を片手間にやっていた経験談を踏まえて、Frigateで安く高性能、大規模な監視カメラを導入するノウハウをご紹介させていただきます。

AIにおおよその構成をお伝えしたイメージ図は以下。すごいですねAI描画。その通りですよ。

Frigateって?他の監視カメラシステムは?

Frigateは数あるオープンソースの監視カメラシステムの中でも、GPUによる支援機能が強力なソリューションとなります。以前、ZoneMinderやShinobiも試しましたが、結局、先進的な機能が盛りだくさんで安定稼働するFrigateに落ち着きました。

Frigateの画面は?

全部のカメラをお見せすることは出来ないので、サンプルとして。

Frigateで録画は出来るの?

出来る。常時録画と検知前後のみ録画が出来る。

※Frigate内でメモリキャッシュをもっていて、検知前の動画を捨てずにキャッシュには蓄えている。そのキャッシュ情報を使って「検知前」から保存できる。

Frigateの構成例は?

難しいことはなくて、同一LAN上にネットワーク接続可能でRTSP対応のカメラがあればいいだけです。カメラは1,2,3台・・・20台・・・と増やすことが出来ます。

※私の実際の運用台数は28台まで増えましたが、記事中では余裕を持たせて20台にしています。

外出先からインターネット経由で見れる?

見れます。VPN機能があるルータを利用し、外出先からVPNを張って、http://Frigateサーバ:8971へアクセスするだけです。

※最低限、VPNを通してください。間違っても直接外部公開してはいけません。

導入:必要ハードウェア

TP-Link tapoシリーズといっていますが、基本的にRTSPという映像を流すプロトコルにさえ対応していれば、どのメーカー製カメラでも良いです。

大事なのはむしろFrigateをインストールするサーバ機の方でして、CPUだけで動かすと、CPU処理能力が不足しますので、GPUによる支援機能を活用します。以前はこの手のことをするときは「よし!nvidiaのGPUでcudaだ!」となっていたのですが、ことFrigateにおいてはIntelのCPUオンボードのGPUによるデコード支援がとても秀逸です。低消費電力のn1xxやn3xxシリーズ、あとはノートパソコン用がおすすめで、コアは4コア以上あると性能面で余裕が出ます。

※Frigateのハードウェアアクセラレーション機能は、Intelだけではなく、AMD/nVidia、Google Coral等も対応しています。

CPU・GPUについて

✗以前の高性能CPU(第8世代以下のIntel CPU。GPUエンコード処理でエラー多発して使い物になりません)

✗nvidia製ビデオカード(Intel GPUエンコード性能が高すぎて、数世代前の高消費電力の焼き直し型番に意味が見いだせない)

△AMD製のCPUとそのオンボードGPU(Frigateで実績が少ない?大抵の場合はIntelに行くみたいなので。使えないわけではなく、CPUエンコードなら問題ないはず)

◯できる限り世代の新しいオンボードGPUのあるIntel CPU

カテゴリ必要購入品備考
防犯カメラtapoカメラの太陽光モデル以外・太陽光モデルはRTSPに非対応
・他社製品でもRTSP対応なら問題なし
・値段は安いときは3000円ぐらいから
FrigateサーバIntel製の13世代CPU以上を推奨

※IntelのGPUエンコード支援性能が圧倒的です。n305という安めのCPUで、20台以上で運用しています。N150なら10台程度を目安にできるかと
・N150,305等が良い
・少し古くなったノートパソコンの流用でもOK
・Intel8世代目以前はGPUアクセラレーションでハマるので非推奨
無線LANルータ既存の無線でOKWi-Fi5で十分です。
閲覧用PC既存PCでOKhttp://Frigateサーバ:8971/
でアクセスします。
スマホ、タブレット同一LANにいれば、PC同様アクセス可能です同上

録画先HDD・SSDについて

Frigateはカメラ画像を解析して物体検知・イベント検出をして、設定に従って保存する仕組みを採用しているため、わざと検知なしの時間帯も録画させない限りは、100GBでも十分だったりします。

そのため、内蔵のm.2タイプのSSDの30GBにOSやFrigateを入れて、録画領域に70GB以上みたいな構成でも全く問題ありません。「もっと録画したいな」「安定稼働したのでカメラをあと10台追加」となったら、HDDで2TBとか買い足せばOKです。

なお、私はOS部分がm.2のSSDで、HDDは8TBです。しかし、カメラ20台運用でも、10日分で録画データは50GB弱でして、1年経ってもHDDが満杯にならない計算です。

雑に言ってしまえば「中古のノートPC内蔵SSDでOKです。安定稼働後に容量が足りなければUSB接続のHDDを追加しましょう」です。

Frigateのセットアップ方法

Ubuntu26.04をベースに利用します。その上でdockerとしてFrigateをセットアップします。

Ubuntu26.04のインストール

Ubuntu Server版をダウンロードしてインストールします。ISOがダウンロードできるため、ISOをDVDに焼いてDVDからブートさせるのが一番手っ取り早いです。USBメモリに焼いてから利用するならrufusをダウンロードして、8GB以上のUSBメモリを挿し、ダウンロードしたISOを用いて起動用USBを作成・インストールします。

Ubuntu26.04インストール後の初期設定

Frigateは、各種カメラからのRTSP通信をtmp領域で受け、それを実HDDに書き出すため、ファイルを大量に開きます。それはもう、1000ファイルでは足りないくらいに。なので、以下の手順の通り、OS自身のファイルオープン上限数とDockerの同様の設定をいじっておく必要があります。

また、以下はIntel GPU前提のコマンドです。

サイドの繰り返しになりますが、nvidiaのGPUはFrigateを使うにあたっては、ほとんどコストメリットが無いので、nvidiaのビデオカードにかけるコストがあれば、Intel cpuの新し目の世代を買ったほうがいいです。

sudo apt update ; sudo apt upgrade

# ipv6はFrigateサーバで利用するメリットが無いので無効化
sudo vi /etc/sysctl.d/99-disable-ipv6.conf

# 以下を設定ファイルに追記
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.lo.disable_ipv6 = 1

sudo sysctl --system

sudo vi /etc/default/grub

# 以下を設定ファイルに追記
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash ipv6.disable=1"

# grubの反映
sudo update-grub

# 日本語パッケージのインストールとタイムゾーンをJPへ
sudo apt install -y language-pack-ja
sudo locale-gen ja_JP.UTF-8
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

# 追加で利用しそうなパッケージをセットアップ
sudo apt install -y build-essential zlib1g-dev libssl-dev libreadline-dev libyaml-dev libcurl4-openssl-dev libffi-dev subversion git 
sudo apt install -y smartmontools net-tools unzip dkms

# OSのファイルオープン上限値設定を上げる
ulimit -n # 現在の設定値を確認

sudo vi /etc/security/limits.conf

# 以下を追記
* soft nofile 65535
* hard nofile 65535
root soft nofile 65536
root hard nofile 65536

sudo vi /etc/sysctl.conf
# 以下を追記
fs.file-max = 100000

sysctl -p

sudo mkdir -p /etc/systemd/system/docker.service.d
sudo vi /etc/systemd/system/docker.service.d/override.conf

# 以下を追記
[Service]
LimitNOFILE=65536

sudo systemctl daemon-reexec
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl restart docker

sudo vi /etc/pam.d/common-session
session required pam_limits.so

# 一応再起動
sudo reboot


## 再起動完了後、dockerコマンドでFrigateをインストール
# passwordhereとある場所は好きなパスワードを入れます。
export PASS='passwordhere'

sudo mkdir /mnt/Frigate
sudo docker run -d \
  --name Frigate \
  --restart=unless-stopped \
  --stop-timeout 30 \
  --privileged \
  --mount type=tmpfs,target=/tmp/cache,tmpfs-size=7073741824 \
  --device /dev/dri/renderD128 \
  --shm-size=4560m \
  --ulimit nofile=35535:35535 \
  -v /mnt/Frigate/storage:/media/Frigate \
  -v /mnt/Frigate/config:/config \
  -v /etc/localtime:/etc/localtime:ro \
  -v /mnt/Frigate/log/dir:/dev/shm/logs \
  -e FRIGATE_RTSP_PASSWORD='${PASS}' \
  -p 8971:8971 \
  -p 5000:5000 \
  -p 8554:8554 \
  -p 8555:8555/tcp \
  -p 8555:8555/udp \
  ghcr.io/blakeblackshear/Frigate:stable

# 初回起動時のみdocker logsにパスワードが出ます。
# GUIログイン時に必要なのでメモしてください。

docker logs -f Frigate



上記までで一通りのFrigateセットアップが完了します。セットアップが一通り終わったら、http://サーバのIP:8971/へアクセスします。

その後、画面下の歯車設定マークから、設定エディタを開きます。

設定エディタが開いたら、Intel GPUを使うように設定を変更し、ついでにtapoのカメラを登録します。

tls:
  enabled: false

#audio: # <- enable audio events for all camera
#  enabled: false

auth:
  session_length: 31536000 # 1 years
  enabled: false

proxy:
  default_role: admin

detectors:
  ov:
    type: openvino
    device: GPU

model:
  width: 300
  height: 300
  input_tensor: nhwc
  input_pixel_format: bgr
  path: /openvino-model/ssdlite_mobilenet_v2.xml
  labelmap_path: /openvino-model/coco_91cl_bkgr.txt

ffmpeg:
  hwaccel_args: preset-vaapi


face_recognition:
  enabled: true               # 顔認識自体のオン/オフ
  model_size: large            # small/lightweight or large/高精度
  unknown_score: 0.8           # 未登録顔を unknown と判定する閾値
  detection_threshold: 0.7     # 顔検出の閾値(0〜1)
  recognition_threshold: 0.9   # 登録済顔との一致閾値(0〜1)
  min_area: 750                # 顔として認識する最小領域(ピクセル)
  min_faces: 1                 # 1フレームあたりの最小顔数
  save_attempts: 100            # 登録時に画像を何枚まで試行するか
  blur_confidence_filter: true  # ぼやけている顔は無視

cameras:
  # 1台目のカメラ
  tapo1gouki: # <------ Name the camera
    enabled: true
    ffmpeg:
      inputs:
        - path: rtsp://tapouser:tapopasswd@192.168.1.30:554/stream1
          roles:
            - detect
    record:
      enabled: true
    audio:
      enabled: false
    detect:
      enabled: true # 
    objects:
      track:
        - person
        - car
        - bicycle

  # 2台目のカメラ
  tapo2gouki: # <------ Name the camera
    enabled: true
    ffmpeg:
      inputs:
        - path: rtsp://tapouser:tapopasswd@192.168.1.31:554/stream1
          roles:
            - detect
    record:
      enabled: true
    audio:
      enabled: false
    detect:
      enabled: true # 
    objects:
      track:
        - person
        - car
        - bicycle

  # 他にカメラがあれば、1台目の塊をコピペして、3、4台目と続ける

record:
  enabled: true

version: 0.17-0
camera_groups:
  Jitaku:
    order: 1
    icon: LuFlower
    cameras:
      - tapo1gouki
      - tapo2gouki

detect:
  enabled: true

実は、Frigateはface_recognitionオプションで、顔認識をしてくれます。設定値の後ろに値の意味を書いておいたので、適宜いじって保存、テストしてみてください。

なお、私が使っているバージョンでは「顔データを自分のPC上で編集して、Aさんの顔30枚をアップロード。いろいろな角度で登録」みたいなことをして、やっとAさんを認識してくれました。しかも、防犯カメラは遠目に映すことが多いので、顔認識時は、その顔の周りをピックアップして認識エンジンにかけるため、自然と誤検知が増えます。

※最新バージョンでは、顔認識機能はもっと使いやすくなっている可能性があります。

そういった意味ですと、高解像度のカメラ(5Mピクセル/8Mピクセル等)を使っていると、認識精度が上がりそうです。逆に動体検知で反応してその前後さえ録画してくれればいいのであれば、普通に2Mピクセルのカメラでも十分です。

QA:専用ハードとFrigate運用について何が違うの?

防犯カメラシステムをアナログ時代から受注・納品していた経験から、プロフェッショナル用途にFrigateが耐えられるかという観点を含めて、録画機(DVR)を専用機として購入する場合と、Frigateで自作する場合の比較表を作成したものが以下です。

質問専用機Frigate自作機
録画サーバコストピンキリ
2万〜100万オーバー
・0円(余り物流用)
・3万前後(ノートPCを流用)
・10万前後(20台以上サポートするスペック)
消費電力15w-90w程度15w(n305やノートPC)-150w(デスクトップ向けハイエンドCPU、HDD複数本)程度
メンテナンス保守契約の範疇で自身で
サポートカメラ台数2台〜16台(4、8-9、16台でハードウェア設計されていることが多いです。というのも、モニタに出した際に4分割、9分割、16分割は見栄えもよく、チップ側は4,8,16ポートが都合が良いからです)やりたい放題。CPU、メモリ、HDDが許す限り
(n305で24台登録してもまだ余裕があります)
モニタ監視1台のハードウェアで完結。RGBやHDMIでモニタ出力して、リモコンや前面パネル操作が多いFrigate以外のPCからhttp://FrigateサーバのIP:8971/へブラウザで接続して表示。iPhone,iPad,Androidでも閲覧可能
PCサポート△(無い機種も多い)上記の通り、http://FrigateサーバのIP:8971/へアクセスするだけ
スマホサポート✗(無い機種が多い)同上
安定性◯△〜◯
※一度安定させれば常時稼働可能。GPU周りでハマると△なので、Intelの12世代目以降を推奨
おすすめ用途普段いかない客先に納品するケース(店舗等だと、万引きや事故画像提出を店員や店長が実施することもあるので、DVD入れたらすぐにコピーできるハードでないと運用に耐えられないケースがある)自身で面倒が見れ、手が届く範囲
(サーバ構築できるなら、データ書き出しや不具合対応もできる想定)
サポート対象カメラメーカーサポート対象に限るRTSPサポートのカメラであれば、大抵動く
サポート対象カメラ単価1万〜15万程度/1台
(国内メーカーの場合は5万〜10万近辺を覚悟)
3000円〜2万円
(RTSP対応の国内メーカー製品も使える。10万近辺出すなら)

質問いただければ更に追加しますが、総じていうと、Frigateを維持できる管理者がいないような店舗利用等は、4chや16chの専用機を買いましょう。そうでなければFrigateも選択肢として有力ですというものです。

Frigateを利用するにあたって、オススメのカメラは?

タイトルに有る通り、TP-Linkの太陽光パネルモデルを除くtapoシリーズが有力候補です。太陽光パネルモデルはバッテリー駆動を実現するため、常時Wifiでデータ送信するRTSPサポートがないので、Frigateには向きません。

また、有線モデルと無線モデルがありますが、設置するうえでLANケーブルを這わせることができるなら有線モデルの方が良いですが、無線モデルも電波が十分に届く距離であれば、普通に24/365でデータが届きますので、設置先次第で決めてください。有線のPoEモデルもOKですがPoE対応のスイッチを購入しなくてはいけないので、こちらも設置場所次第です。

オススメのカメラをご紹介する前に、用途毎の適切な選定基準は以下です。

設置場所電源コンセントが近場にある電源コンセントが無い無線有線PoE
自宅の部屋の中◯◯△✗
軒下◯◯◯◯
軒下ー◯✗✗◯
庭先ーー✗✗◯

電源コンセントから数メートル程度であれば、電気の線を引っ張っても良いのですが、30mも電気の線を引くと、それだけで1万円を超えることもあるので、そんなことをするくらいなら安いLANケーブルのみを這わせてPoEでLANケーブルを介して給電するのが良いです。

そして、注意点なのですが、PoE対応のカメラはそれなりに高いです。大体1万円ぐらいからで、PoE対応スイッチは7千円ぐらいからです。TP-LinkでPoE対応させようと思うと、vigiシリーズか、PoE用のアダプタを購入し、カメラ直前でLANケーブルから電気のみ取り出し、それをカメラに接続する形になります。

太陽光パネル付きのカメラは、そういう場所に設置するものですね(電源が取れる場所に設置しても、元が取れません)。

やっと、オススメの防犯カメラ一覧です。

機種名おおよその値段画素数備考
Tapo C2003800円2Mこれを買うならC211が良い
Tapo C2113500円2Mお奨め。黒。
Tapo C1003500円2Mこれを買うならC113が良い
Tapo C1104000円3Mちょい古い
Tapo C1134000円4M防水/屋外可
Tapo C1205500円4M防水/屋外可
Tapo C5007700円2M防水/屋外可
Tapo C510W8500円3M防水/屋外可
Tapo C520WS/A9500円4M防水/屋外可
Tapo C2306800円5M
Tapo C325WB13430円4M防水/屋外用

Frigateサーバのおすすめは?

正直なところ、Intelのできるだけ新しいGPU内蔵タイプの低消費電力CPUが一番良いです。n305やn100/n150等です。

miniITX用のサーバマザー用にCPUを直につけたタイプのマザーボードも少し前まではAmazonなどによく売っており、n150なら2万以下、n305でも4万以下で購入可能でした。これにメモリやSSDなどをつければ良い感じに動くFrigateサーバができました。

しかし、これらのCPUは昨今の半導体不足で入手しにくくなっています。そのため、少し世代落ちしたノートPCにUbuntuを入れて運用するのが、昨今ではコスパが高いと思います。

メモリはどんなに少なくても4GB以上。可能なら8GB〜16GBは欲しいです。私の環境ではCPUは4コア8スレッドで28台のカメラを使ってCPU仕様率が80%ちょいでしたので、(普通はそんなにカメラを登録しないため)その半分でも良いと思います。

ストレージは、HDDでも問題ありません。OS起動時に少し遅い程度で、起動してしまえばHDDでも十分なので。

その前提でおすすめハードをチョイスしてみると以下のようになります。Intelのn305/n150/n100は市場に在庫がなくなっているので、リユースのノートPCを購入するのが良いと思います。バッテリーがUPS機能を果たしてくれますので、多少の停電ならサーバの再起動などを気にしなくても良くなりますので(カメラやNW機器は電気が来れば勝手に起動します)。

サーバ機CPUメモリSSD/HDD値段
n305 自作PCn30516GSSD 1TB
HDD 8TB
10万
n100 自作PCn100 or n1508GBSSD 128GB
HDD 1TB
5万
ノートPCi5-1235U16GBSSD 512GB59,800
ノートPCi5-1245U8GBSSD 256GB49,800

もしも、フリマでn305等が出品されていたら、掘り出し物かもしれませんね。

施工を業者に任せたい。おすすめ業者は?

結構、街の電気屋さんも相談するとやってくれるところはあります。不得意だった場合でも「そういえば、仲間内の◯◯電気屋がやっていたな」みたいに紹介してもらえたり。

そして、その相場感なのですが、距離と施工内容次第です。ビル周りにぐるっとカメラを設置したい。ケーブルは地上配線OKなら安いでしょうし、ケーブルを土の下に埋めたければ(掘るんだから、重労働なので)高くなるでしょうし、その距離次第で電線やLANケーブルの長さも変わります。どんなに安くても事前の現場調査と、工事1日なので5万から。10台程度なら30万は取られることを覚悟してください。

また、電気屋さんが防犯カメラのセットアップ全体をやれることは、非常に稀なケースなので、設定はご自身でとなると思います。

Frigateの常時運用で困ったことはある?

ある。1台4000円程度で購入可能なWi-Fiカメラを使うからこその悩みが。順に紹介します。

1台4000円程度のWi-Fiカメラは安定するのか?

する。少なくとも実用に耐えられる。24時間録画だったとすると、Wi-Fi電波の悪い場所は1時間/24時間撮れていない場合もあった。下手すると一日の半分。しかし、電波のいい場所や、有線モデルは撮れていない時間帯は無かったです。

また、Tapoは大量生産品ということもあり、ロットによって当たり外れがある。ハズレ製品はそもそもMicroSDカードの認識が甘かったり、MicroSDカードを定期的に勝手にフォーマットしたり、更に通信が不安定だったりする個体に何度かあたった。

大抵の場合、この手の症状は初期不良で最初から調子が悪いので、サポートセンターに電話すると交換してくれる。当時の感覚値ですが、最初の1ヶ月ぐらいに連絡すると引取送料を先方で負担してくれるが、それなりの期間が経っていると返送送料は自己負担だった。あと、有線モデルでも何故か映像が切れる個体があった。大抵の場合、個体の問題なのでサポート交換対応

※と言っても、5年の間に28台のうち、2,3台交換した程度です。

1台4000円程度のWi-Fiカメラの耐久性はどうなのか?

1台8万とか10万する業務用カメラは15年ぐらい持つことも普通だが、TP-LinkのTapo C100やC200は、最初に買ったものが2020年春頃。その頃に買ったカメラは8台あるが、2026年夏過ぎあたりで、カメラ画像が頻繁に乱れたりするようになった。2020年頃に発売していたTapoシリーズは、5〜6年ぐらいでガタがきている。今はTapoの新しいシリーズに切り替え途中。逆に言えば5年は保った。4000円という低価格を考えるとこれは成功だと思う。

結局、低価格の防犯カメラはありか?

条件を限定すればあり。

条件とは、自身でメンテナンスできること。メンテナンスと言っても、Wi-Fiの感度が低ければWi-FiルータをAPモードで追加したり、カメラが壊れたら買い替えたりぐらいです。ちなみに、Tapoシリーズは1年〜3年保証がついているので、保証期間内の場合は保証対応ですね。

カメラ20台も1台のFrigateサーバで本当に動くのか?

全部のカメラを5Mピクセルにして、全カメラ動体検知をONにしたら厳しいと思う。というのも、動体検知に結構なCPU/GPUパワーを食うから。反対に、要所要所が3Mピクセル、4Mピクセルで、撮れていればいい場所は2Mピクセルも混在の環境なので、ほぼすべてのカメラで動体検知をONにしても、なんとかなっています。ちなみに、以下がCPU、GPU使用率です。

カメラ一台あたりのトラフィック量の見積もりは?

これ、面白いことに、2Mピクセルだから4Mbpsとかではありません。カメラ側でH.264/H.265圧縮をして転送してくるため、カメラ側の圧縮能力に依存します。そのため、古いカメラだとH.264でも圧縮率が低く、新しい安物カメラの2〜3倍の帯域を食うこともあります。ちなみに、以下の上側がTapoC113(3Mピクセル)、下がTapoC200(2Mピクセル)です。

OSのアップデートで動かなくなったことはある?

ない。一度安定してしまえばOSのアップデートで動かなくなったことはないです。

Wi-Fiカメラは何台まで行ける?

うちのn305と8TBのWDのHDDだと、28〜32台ぐらいで打ち止めだと思います。ただし、動体検知有無とカメラの画素数の調整次第では30台オーバーも狙えると思います。n305等の低消費電力CPUではなく、Corei5等で4コア8スレッドのIntel13世代以上を買えば、CPUスペック上は、倍は行けそうな気がしますが、試したことはないので、出来たら教えてください。

Wi−Fiの帯域幅はどの程度?Wi-Fi6とかWi-Fi7は必須?

うちはWi-Fi5です。LANは1Gbpsあれば十分です。サーバへの流入速度は15Mbps程度です。1Gbpsは1000Mbpsなので、「うちはカメラ10台買うので、5000MbpsのWi-Fiが必須だ」ということはないです。

更に言うとですね・・・Wi-Fi接続のカメラスペックをよく見てください。IEEE802.11b/g/nのものが大半です。以下はTP-Link Tapo C113の仕様から、ネットワーク箇所を取ったものです。Wi-Fi6のaxとか記載がありませんよね。カメラ側がWi-Fi4で接続するので、Wi-Fiルータ側へは、下位互換モードでWi-Fi4で接続されるだけです。

また、経験上、1Gbpsが主流になった2004年前後は、1GbpsのLANカードが爆熱で2万程度でしたが、3年後には落ち着いており、5年後には3千円程度で発熱もほぼありませんでした。そう考えると、熱ばかり出る出たてのネットワーク製品をカメラのために無理して買う必要はないと思います。

おすすめのWi-Fiルータは?メッシュとか必須?

うちはElecomが多いです。BuffaloやASUSも良いと思います。メッシュは利用しておりません。低価格機種だとローミング機能もないので、単純に「このエリアはSSID1、このエリアはSSID2」という設計でも動きます。

Wi−Fiのアクセスポイントは1つだけでOK?

カバーしたい距離によります。Wi-Fiルータは、ルータモードとAPモードがあり、APモードにすればルータ機能がなくなり、ただのアクセスポイントになります。多くても普通は3,4台だと思います。ルータはある程度値段の張る物でも良いですが、APは型落ちのWi-Fi5で4000円前後のもので大丈夫です。

仕事用とカメラ用のLANを分けたほうが良い?

うちはVLANで分けています。というのも、カメラはクラウド上の管理サイトと繋がっているため、万が一、管理サイトがクラッキングされた場合、カメラ側のネットワークに不正侵入される可能性がゼロではないためです(ほぼゼロに近いですが)。

カメラ1台追加するのにどのくらいの時間がかかる?

慣れると

  • 【10分】Tapoアプリでカメラの設定とファームウェア更新
  • 【10分】設置
  • 【5分】Frigateの設定追加(既存カメラの設定をコピペしてIPを微修正)
  • 【3分】動作確認

と、大体30分程度です。

録画データの書き出しはできる?USBやDVD-Rに。

下の画面の通り、左側で青く光っている録画データ参照画面から、書き出しが可能です。mp4ファイルとして書き出した後、ダウンロード可能ですので、それをWindowsPCやiPhoneにダウンロードして、メールに添付するなり、USBやDVDに書き込むなりしてください。つまり、クライアント側でmp4をダウンロードしたあとはどうとでも出来ます。

顔認識精度はどのくらい?

まぁまぁです。バージョンとカメラの録画性能によります。

導入費用と年間ライセンス費は?

有償ライセンスもありますが、今のところは無償ライセンスで使えます。カメラの台数制限もないです。

カメラ含めた総額は?

安い構成だと、

  • TapoC113・・・・・(4500円程度)✕ N(必要台数)
  • Frigateサーバ(中古ノートPC)・・・4万円✕1台

なので、カメラ4台構成なら税込み6万前後でしょうか。

録画用の専用機は「カメラ4台まで」「カメラ8台まで」と制限があるのですが、Frigateの面白いところはその制限がハードウェアスペック次第なので、「4台つけた。ここも監視したい。じゃあ4000円のカメラ1台だけ追加」が出来ることです。

手を出してはいけない人・好ましくないケースは?

間違いなくいる。思いつくところでは

  • 自分でメンテナンスできない人
  • 店舗利用などで、店員誰でも使える必要がある場合
  • 定期的に画面を確認できない人(業務用は耐久性が高いが、4000円程度の民生機は本来その耐久性ではない。当たり前。そのため、2年放置とかには耐えられない。せめて1ヶ月に一度は確認が必要)
  • カメラの向きをどう変えても、お隣がバッチリ写ってしまう家に住んでいる場合(ご近所トラブルになる可能性がある。赤ちゃんやペット用で屋内だけならOK)
  • 必ず録画されている必要がある用途の場合

カテゴリー: 防犯カメラ | タグ: , | コメントする